和尚率いる m_nus の中でも随一の実験君、 JPLS こと Jeremy Jacob のシングル。
基本的に和尚からの影響が強いアシッド・ミニマルを作る人が多い m_nus にあって、ミニマルはミニマルでも、この人は Pan Sonic とかに近い、極端に要素が削ぎ落とされたミニマルを時折出してくるんだけど、今作では1曲目の “Combination 01” が正にそれ。ドンッというキックの音と、ポンッというパーカッションの音だけで、後は奥でうっすらと鳴るパルス音みたいなのと、たまに変調された声が入ってくるくらい。 BPM も極端に遅い。正直ここまでハードコアだと、ちょっと好きとは云いづらいんだけど、ミニマルがゆえに時空の感覚がよく分からなくなる感じは、なかなか面白い。
残りの5曲(私が聴いた mp3 は6曲入り。アナログは3曲)に関しては、このレーベルらしいディープ・ミニマルで、確かによく出来ているんだけど、1曲目のインパクトがでか過ぎて、どれも普通に聴こえるのがちょっと難でしょうか。
でもこの人の個性は m_nus の中でもかなり貴重なんじゃないでしょうか。
こちらも、すいません。
JPLSはリッチーホーティンというか唯一m_nus
のアーティストの中でリッチーの本当の姿である
Plastikmanサウンドを引き継いでいる人ですよ。
Pan sonicよりPlastikmanです。
どちらかというと他のm_nusアーティスト達よりも
1番のm_nusサウンドです。
>通りすがりさん
こちらにもありがとうございます。
まずパン・ソニックのですが、その後のミニマルのくだりを分かりやすくするために、私の中でミニマルの代表格である彼らの名前を出しただけであって、別にそれがプラスティックマンだとか争うつもりはないです。
まぁ私の意図が伝わらなかったということで、文章の至らなさを反省しつつ精進したいと思います。
あと JPLS こそが m_nus の音だというのは、ある意味その通りだと思います。
そもそもこのレーベルが掲げていた引き算の美学というものを見事に体現しているからです。
しかし上の記事の冒頭にも書いたように、現在の m_nus は安易に和尚をフォローしたようなアシッド・ミニマルばかりのように私には思えて、だからこそ JPLS の存在は貴重なのではないかと。
まぁこの記事も分かりにくかったという事ですかね。すいません。