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Bugz in the Attic や Neon Phusion などに参加し、西ロンドンのシーンの中心人物といっても過言ではないキーボーディスト、 Kaidi Tatham の6年ぶり2枚目となるソロ・アルバム。
かつて西ロンでブロークン・ビーツと呼ばれていた音楽を作っていた人達っていうと、その後はソウルやR&B に傾倒するというのがほぼお決まりといった感じで、今作もジャケットだけ見るとそういった匂いがプンプンしますが、中身はそれほどでもない。
というよりも、むしろかなり往年(っていうと失礼か)を思わせる造りになっていて、短いイントロに続いての “Swift Inspiration (Quick Kid)” からして、リズムの上で軽やかに Kaidi Tatham のキーボードが踊るブロークン・ビーツ。この曲以降も、疾走感のあるブレイク・ビーツ/ブロークン・ビーツを使ったジャジーな曲が多くを占めていて、こう書くと懐古的な音楽なのかと思う人もいるかもしれないけど、そこにソウルやジャズなどのブラック・ミュージックの普遍的な要素を絶妙に融合させることによって、中途半端な古さを感じさせない、むしろ普遍性さえ感じさせる音楽に仕上げている。
まぁ昔から Kaidi Tatham の作風はこうだったような気もするので、彼は回りに流されずに自分を貫いた、ということなのかしら。
兎にも角にも良作です。
- In Search Of Hope
- カイディ・テイサン
- FREEDOM SCHOOL 2008-12-13
- 曲名リスト
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- In Search Of Hope Pt.1
- Swift Inspiration (Quick Kid)
- Do What You Gotta Do
- Could I Ever Know?
- He Laughs She Cries
- So Amazed
- I’m High
- Simiya
- On A Vibe
- These Things Will Pass
- In Search Of Hope Pt.2
by G-Tools , 2009/03/26