ちょっと melt-banana が一般的にどれほどの知名度があるのか分からないんだけど、彼らはすでに活動歴13年にも及ぶバンドでして、その活動は徹底してアンダーグラウンド。海外からのリリースやライヴも多く、その為か日本よりも海外で評価されることの方が多い。音楽性は基本ハードコア・パンクでかなりスピーディなもので、演奏はテクニカルかつトリッキー。さらにかなりノイジー。なのに Yako の声は可愛いとさえ言いたくなるものだし、ヴォーカルもものすごくポップ。この両極端とも思える要素が不思議とすんなり同居しているのが melt-banana でありまして、そんな彼らの6枚目のアルバム。
4年前の前作『Cell-Scape』を聴いたときも、随分ポップになったと感じたものだけど、今作はさらに聴きやすい。なんでも今回はストレートなロックン・ロールを目指したんだとかで、以前のような混沌と爆発が交互にくるような快感はない。
でもその分単純に乗れる曲が多くて、一回その世界に入ってしまえば彼らの放つパワーに圧倒されっぱなし。それに細かいところで色々な細工がほどこされていて飽きさせない。
まぁそれでもこちらの期待を上回るような作品かというと、やはりちと足りないですかね。他のバンドと比べれば十分傑作だとは思うんだけど、彼らへの期待値に比べるともう一歩という感じ。次作はもっとスゴイのお願いしたい。
@TOWER JP
Tracklist
- 曲名リスト
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- Spider Snipe
- Blank Page
- Cracked Plaster Cast
- Heiwaboke Crisis
- Cat Brain Land
- Plasma Gate Quest
- Type: Ecco System
- Call of the Vague
- Green Eyed Devil
- Crow’s Paint Brush (Color Repair)
- T for Tone
- Slide Down
- Lock the Head
- One Drop, One Life
- In Store
- Dog Song
- Chain Keeper
- Last Target on the Last Day
by G-Tools , 2007/07/03
私も新作出れば買って聴きますが、今作もOKです(^^)!
1~2作前からポップなものを目指してるみたいですね。
それ以来、昔に比べるとだいぶ聴きやすくなって、リップサービスのようなわかりやすい部分もあったりしますが、芯はぶれてないですし、ひねくれた曲調もあいかわらずです。昔そのままの曲もあったり、いい意味での進化だと私は解釈しています。
美人ボーカルのYakoの歌い方とハネとぶような曲調は他にないですし、まれに見るバンドだと思います。
私も基本的には大好きな作品なんですが、やはり彼らにはそれ以上を求めてしまうんですよね。
でもライヴ見るとまた感じも違うかもしれないので、ぜひ生で見たいところです。