この世に完璧なんてものは、もちろんありはしないんだろうけど、もし、完璧の傍らにある音楽は、と問われたら、私は Basic Channel と答える。などと、頭から大風呂敷を広げてみたわけですが、実際 Moritz Von Oswald と Mark Ernestus によるこのユニットが作り出したミニマル・ダブという語法は、テクノとダブの融合という点においては、これ以上のモノは存在しないのではないかと思えるくらい完成されたものであり、また更新される兆しが見えないどころか、多くのフォロワーに参照され続けている。しかも活動していたのが10年以上前であるにもかかわらず(Rhythm & Sound があるけど)、その影響力は衰えないばかりか、近年増すばかりで、私はこんなアーティストを他に知らない。
そんな Basic Channel の中心人物である Moritz Von Oswald が、7月に来日します。しかも Vladislav Delay と Max Loderbauer (NSI) という、ありえない面子を引き連れて。これはもう何が何でも行かねばならないでしょう。
さらに今月には、 Basic Channel から13年ぶりのCDリリースがあるということで(単なる編集盤だけど)、弥が上にも盛り上がるわけで、つまり何が言いたいかといいますと、単純に待ちきれないということです。
そんな人にとって、多少の慰み物になるかと思われるのが、 Loco Dice と Martin Buttrich によるレーベル、 DESOLAT からの Sebbo のシングル。この Sebbo という人に関しては全然知らないんだけど(実はミックスCD持ってた)、ここでは “QUADRANT” をサンプリングしたビートの上に、何かの儀式っぽい男声コーラスを乗せていて(最近多いよね)、これはこれで十分カッコいいんだけど、ここではやはり、裏の Moritz Von Oswald によるリミックスでしょう。
ここではかつてのようなディレイの洪水といった感じの音響構築ではなく、一聴するとアンビエントっぽくも思える穏やかな音世界を作り出していて、はじめは輪郭のはっきりしていたビートが、曲が進むにつれ、徐々にダブの波間に溶解していく様が実に気持ちよく、 Moritz の円熟が聴ける素晴らしいリミックス。
こんなのライヴで延々やられたら、私は気持ちよくてきっと寝ますよ。しかも今年中にはアルバムも出るというし、ホント待ちきれません。
あとは、7月11日のイベントが、7時に始まって一体何時に終わるかだなぁ。
開始時間帯が変則なので、オールナイトなのかどうなのかはっきりして欲しいですね。
でもとにかくモーリッツのライブは楽しみです。(どうせならベーチャンのライブも見たいですが)。
しかしこの翌日はロスヘルマノスのライブ+ラリーハードのDJイベントもあるし、どっちに行くか迷う感じです。
多分モーリッツのライブの方がレアなんで、こっちに行くとは思いますが。
>マチュさん
ホント、7時開始って微妙ですよね。
18歳未満お断り、みたいな事が書いてないから、オールナイトではないのかなという気がしますけど、そのわりにはDJが妙に多いですしね。
まぁどっちにしても行きますが。
ああ、やっぱりこのシングルは買っとくべきだったかな・・・。
Von Oswald翁の久々の仕事ですもんね。
翁は東京の翌日に大阪にも来てくれるので、僕は仕事なんだけど行こうかなと。
ちなみに大阪は22時スタートなので間違いなくオールナイトですよ。
>びびんばさん
大阪にも来るんですね。知りませんでした。
でも大阪って Moritz と田中フミヤだけなんですね。
ということは、それよりも面子が多い東京もオールかなぁ。
体力温存せねば。
UNITのタイムスケジュール発表されました。
モーリッツのライブ2回もあるけれど、やっぱり
内容が異なるのでしょうね。
でも前場の方は客少なくて盛り上がらなそうだし、
わざわざ2回に分ける必要あったのかなと疑問。
自分は夜中になってから行くとは思いますが。
>マチュさん
私も見ました。
確かに2回に分けるのはどうかとも思いますが、まだバンド始めたばかりで、色々実験したいという事なんじゃないですかね。
私は多分9時には着くようにすると思います(その分夜中きつそうだけど)