昔のからエレクトリック・ミュージックの進化の定型といいますと、ヴォーカルと生音の導入と相場は決まっておりますが、現在ベルリン在住の Takashi Wada さんの3枚目のアルバムは、その両方を大幅に取り入れた意欲作。
と書けば聞こえはいいんだけど、果たしてこれが、以前の繊細なエレクトロニカ路線と比べて魅力的かというと、ちょっと疑問なんだよねぇ。
まぁ前作から生音は使ってはいたんだけど、今作はさらにギターが大幅に使われていて、ほとんどポスト・ロックといった感じのものも多い。でもね、それは別にいいんですよ。スタイルが変わったからといって、彼らしい味わいはそれほど変わってないし。でも全曲で導入された本人によるヴォーカルがねぇ。今までの Takashi Wada の楽曲を聴くと、トラック自体が歌っているものが多いので、そこにヴォーカルを乗せる必要性はないと思うのに(それは今作も同様)、そこにこんなヘロヘロのヴォーカル乗せなくともよかろうに、ってなるんだよなぁ。これでヴォーカルが良ければ、けっこうポップスとして楽しめる曲もあるのに、もったいないというか、何がしたいのか分からないというか。
どうせだったらコレのインスト盤が聴きたい、とかいったら怒られるかな・・・。
昨年末の来日ライブでも弾き語りで歌ってて、結構痛々しかったので後日本人に直接、歌わない方がいいよって言いました。w
> RJさん
ライヴだと弾き語りまでやるんですか。もう興味が完全にそっちの方なんですかね。
だったら次回はせめて他のヴォーカリストたててほしい気が・・・。