バンドなのかソロ・プロジェクトなのか、情報が無くてよく分からないんですが、とにかくカリフォルニア出身の Wreck And Reference が2013年5月に発表したシングル。フィジカルは7インチのみで、データは name your price 。
今作の1曲目 “Absurdities & Echoes” をジャンル分けすると何か、と問われれば、一応メタルという事になるんだろうけれど、まるで慟哭のようなヴォーカルであったり、ノイズやドローン、アンビエントが溶け合うようなギターやシンセだったり、そんな中にあって硬くはっきりとした音でタメの効いたリズムを刻むドラムであったりと、どれもメタルっぽくはあるものの、それでいて独特な要素が多く非常に個性的。
また全体としても、こちらを徐々に引きずり込むような沼を思わせる感じは非常に面白いし、また曲を引っ張っているドラムが、前述したようにはっきりとした音で前面に出ているので、曲がぼやけすぎていないのも良い。
2曲目の “Abhorrence” はヴォーカル、ドラム共に前のめりで、こちらの方が幾分普通のメタル的な要素は強い。ただサビらしいサビもなく絶叫して終わるとこなんか、ハードコアに近い感じもあって、緊張感を高めるだけ高めて唐突に終わるところとかかっこいい。
- No Content [Analog]
- Wreck & D Reference
- Flenser Records Imp 2013-06-25
- 曲名リスト
by G-Tools , 2013/06/02